すっかり暦は秋に入ってますが、
今回のレポートは、夏の真っ盛り時期のお話です。

ある日、《キルトラボ》宛に一通のメールが届きました。

差し出し人が……
「甲府○○高校探究科うんぬんと申します」とありまして。

……甲府?……山梨から、なぜ??

内容を読んでみると、、

災害によるPTSD/トラウマとアート療法
について探究している高校生グループです。
実際にアート療法を体験することは可能でしょうか?

というものでした。
(実際はものすごーく丁寧な文面を、↑では、ものすごーく簡略してます)

一瞬「高校生」ではなく、
高校の「先生」や指導者、
あるいは、
高校生と活動をしている団体のリーダーとか、
そんな立場の方かと思ったら……

現役高校生グループからのオファーだったのです!

ビックリ!!!

 

ちなみに《キルトラボ》タカヤマは、
「人が他者の力や人権を搾取する」タイプの
虐待やハラスメント等による“PTSD”については
長年触れてきているのですが、

自然災害などの方は、
実はほとんど絡んだことがありません。

なぜ? わたしにコンタクトが……??

世間見渡せば、
お詳しい大先生はいっぱいおられるはずだが……。

と、不思議な感覚に包まれていたのですが、
なにしろお相手は「高校生」。

真っ直ぐに問い合せてきた丁寧な内容の文面を何度も読み

ううむ。
心理系大学院生でも
ここまで積極的に意識を持って学ぼうとする学生は
少ないのでは?!

などと皮肉なことを想ったりしつつ(スミマセン)

これは何かの思し召しだ!お応えしなければ!

と妙な使命感が湧いてきて(勘ちがいかも・笑)
ご依頼をお受けすることにしました。

 

ただ、ゼネレーションギャップだとか(苦笑)
文字だけのやりとりでは疎通が難しい部分も
あるヤもしれぬと、

『せっかくなので
お時間が許せばSkypeでお話しませんか〜?』

とお誘いしたところ、
グループメンバー皆さん総出で
お顔を拝見しながらSkypeとおして打ち合わせ。

高校生たちとこんな風に話をするなど初めてで!

おそらく、この方達の親御さんは同年……
イヤ、もはや年下かもしれぬ……
などと余計なこともよぎる一方で、

皆さんのしっかりした発言や
疑問に対する積極的な質問、
わたしからの質問への受け答えにも刺激され、

タカっかりろおぉー!

などと内心ドキドキ☆ しながら打ち合わせ。

そして、当日!

事前に皆さんの集合写真を拝見してて
活き活きしたエネルギー
画像からも伝わってきてたので、
会えることをすごく楽しみにしてました!

時間になり、
引率の先生も一緒に、皆さんご来場〜。

いきなり机を並べを手伝ってもらいながら
ひと息ついて、始まり始まり〜。

(余談ですが、ひとり活動しているタカヤマなもので
 こういうお手伝いが心身に沁み入るのです〜。ありがたい!)

 

まずは、ウォームアップで自己紹介タイム。

皆さん同級生ですし、
顔どころか知ったもの同士で「今さら感」も?

はい。
もちろん、ただの自己紹介はやりません。
いくつか設定した『テーマ』に添いつつ
お話してもらいました。

意外に「そんなの知らなかった!」的なコトも
出てきたようで
グループ内で小さく盛り上がり♪

“うふふ、作戦成功!”(爆)

 

そして、
自己紹介を終えて
気持ちもゆるんだところで

タカヤマから
「アート療法(セラピー)」について
基本的な説明、解説などさせていただきました。

 

いやはや、まさか高校生グループを前に
話をするなど想像したこともなく、
大人を前にするより緊張しましたよー。

(皆さんの真剣な眼差しにドキドキ☆)

※ボカシ処理をしている都合上、画質が少し荒くなってます。

(緊張のせいか、タカヤマ、顔がゆがみ髪の毛が広がりまくっております苦笑)

 

「アート(アーツ)セラピー/芸術療法」に関する
基本的な説明のあとは、

皆さんの探究テーマである
「災害によるPTSDとアート療法」について概説……
する前に、

実際に「アートセラピー」で用いるアートワークを
体験していただくことに。

※ボカシ処理をしている都合上、画質が少し荒くなってます。

皆さんものすごい集中されて
エネルギッシュな空気感を感じました。

ほとんどの方が
「アートセラピー(ワーク)初めて!」
とのことでしたが、

クレヨンでするすると描かれていて、ビックリ!


皆さんが集中している間、わたしもひっそり一枚描いてみたり。

 

引率の先生も一緒に参加してくださり。真剣!(^-^)
(先生、折々に写真も撮ってくださりありがとうございます!)

 

このときは、感情に触れるテーマで
計3枚、絵を描いていただきました。

「感情に触れる」テーマで描くとなると、
例えば、嬉しいなどの他にも
悔しいとか悲しい、なども
出てくる可能性があるわけで、

感情があふれたり、手が止まって

もう嫌だー!

となることもあると思うのですが、

皆さんご自身の気持ちに真摯に向き合っておられ
しっかり描くプロセスを進んでいて、
すごい感動しちゃいました!

そして忘れてはならない「シェアリング」。

描いたもの、ワークでの体験、気づきなど
「話したいこと」をグループで分かち合ってもらいました。

※ボカシ処理をしている都合上、画質が少し荒くなってます。

皆さん、自分の作品をシェアするのはもちろん、
仲間の体験についてもじっと聴き入っていたのが印象的でした。

このときは、
「1人が話している間は聴く。自分の体験のように聴く」
「(あとで)質問されたとき、答えたくないことは『答えたくない』という選択もあり」
というルールをお伝えして、体験をしていただきました。

 

休けいをいれて、
後半は彼らのメインテーマである
『災害によるPTSDとアート療法』に関連づけた話を中心に。

  • 虐待などの「継続されるトラウマ」と、
    自然災害などの
    「(比較的)単発で起こるトラウマ」の違い
  • アートセラピー(療法)を
    「災害支援で用いる場合の留意事項」

などを、レジュメを参照しつつ、
アートワークでの体験を捉えてもらいつつ
お話させていただきました。

 

臨床心理系の大学院生でも
率先してピックアップすることが少ないであろう
実践的で高度なテーマなので、

どこまで突っ込んでお話してよいものかと
恐る恐るな部分もありましたが

皆さん、本当に真剣に取り組んでいて
質問もどんどんしてくださって
逆に圧倒されるくらいでした!

「質問」って、好奇心や理解が進まないと
できないことも多いのです。

それを超えて問題意識をもって質問してくる彼ら☆

とはいうものの、
やはりアートワークは想像以上に濃厚だったようで(汗)

災害支援で「アートセラピーやりま〜す」みたいに
気軽に言えないと思った……

なんていう感じのコメントを頂いたり、
ときおり神妙な面持ちのところもありました。

そうなんです。
現場では
「アートセラピーやりま〜す♪」
って言えない場面も出てくるのです。

なんともまぁ理解が速すぎる!
すごい高校生グループだ〜☆

 

3時間を超えるワークショップは、
講座系や1日ワークショップ以外
ほとんどやっていないですが、

この日は、いきなり3時間半やりました。
(スケジュール通りでこの時間)

そうとうにエネルギーも消耗したのではないか
と感じましたし、

なにより、
彼らの期待や必要に応えられたか、
と不安もよぎりつつ……

最後のだめ押し(?)アンケートはしっかりお願いしました。

皆さんしっかり回答くださった上に
内容が濃い!スーパー高校生グループでした☆
(これまた皆さんすごい集中して、たくさん書いてくださいました!)

いただいたご感想は、こちらです。
(掲載許可済み分)

* *

たくさんあるので……近日あらためてご紹介!

* *

そんなこんなで。

信玄餅 のおみやまでいただき、
我が家で美味しくいただきましたよ〜。
(↑信玄餅、大好き☆なのですが、2種あったとは知らなんだ!笑)

 

皆さま、山梨から横浜まで足を伸ばしてくださり、
たっぷり体験をして、
濃厚なフィードバックまでいただき、
わたし自身も貴重な体験になりました。感謝です!

また機会がめぐり来たら、
今度はわたしが山梨に行きます〜♪
とお伝えして終了しました。

で。 ここからいきなり最近の話になるのですが、

今秋とくに10月
史上最大級の“豪雨被害”に見舞われた地域が多発しましたね。

 

わたし自身は、
2011年の東北・東日本大震災以外
「自然による災害」には見舞われずままきています。

けれど
“人災”といわれるような範囲の体験は山ほどありました。
(未だ癒えないまま折り合っているものもあります)

なので
当事者」としての立場になることは、
かねてからたくさんありました。

今でも何かコトあると、
そのときどきの気持ちや感情が
フラッシュバックすることも、間々あります。

 

今後、“自然の猛威による災害”は
増えていくように予想します。

(コレ↑については、また後日)

だからこそ、この夏
彼らから与えられた(ように感じた)機会をたいせつに、

「災害によるPTSD」というトピックについても
今後、可能な限り学び実践をとおして伝えていきたいと思います。

 

甲府第一高校探究科
災害によるPTSD/トラウマとアート療法
探究グループの皆さん

その節は本当にありがとうございます!
いろんな意味で、たいへん感謝な機会でした。

これからも探究心を育んでいかれること
応援してますし、
探究成果のご報告も楽しみにしていますねー。

ありがとうございます☆